先入観や固定観念を捨てて我が子をよく観察しよう!

モンテッソーリ教育を始めるにあたり、とても大切なことがあります。

それは、事前に本を読んで沢山知識を得ることでも、立派な教具を用意することでもありません。

まずは、我が子をよく観察するということです。

実はこれが意外と難しいのです。

というのも、誰しも我が子には特別な想いがあります。

そして、誰よりも我が子を知っているのは自分自身だという自負もあります。

それゆえ我が子に対して、無意識のうちに先入観や固定観念を持ってしまっていることが多いのです。

私が作業療法士として働き出した頃、よくこのことで先輩から指導されました。

患者さんを『病名』から来る先入観と固定観念に囚われて評価し、見失ってはいけないと。

つじつまが合うように、患者さんの姿を『病名』に寄せていってはいけないと。

まっさらな気持ちでその人自身を観察し、接することが大切だと教わりました。

これって、子育てにおいてもとても大事だと思います。

例えば『うちの子は臆病者』という先入観を持って我が子を観察していると、本当は物事をよく考えてから慎重に行動するタイプなのに、否定的な捉え方しかできなくなります。

すると、「グズグズしてないで早くやりなさい!」と急かしたり、「いつまでも怖がってないでやりなさい!」と強要したりして、その子のペースや想いが全く尊重されない関わり方になってしまいます。

自分自身が無意識のうちに作り上げた我が子の像に、その姿を寄せていってしまうのです。

これでは、子供が本当に望んでいることがいつまでたっても見えてきません。

いくら立派な教具を揃えていても、子供は活動に見向きもしない・・・なんて事が起こります。

始めのうちは難しいかもしれませんが、意識して子供を客観的に観察する癖をつけると、日々新しい発見があります。

また、子供に対してイライラすることも減ってきます。

「なるほど、今は○○もしくは△△が嫌で泣いているのかもしれない。」と冷静に分析し、対応することもできます。

ぜひ、我が子に対する先入観や固定観念を取り除いて、まっさらな気持ちで接してみて下さい。

最後までご覧頂き、ありがとうございました。

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